9種類の水彩技法をご紹介

9種類の水彩技法をご紹介します!

水彩絵の具や水性染料のペンやインクを使って手軽に楽しめる水彩画。
技法を活用することで、より幅広い表現が可能になります。
各技法を動画といっしょに紹介いたします。みなさんの創作活動にお役立ていただければ幸いです!
※各技法の画像をクリックすると、それぞれの技法の詳細をご覧いただけます。



ドリッピング

「ドリッピング」とは、多めの水で溶いた絵の具を紙に垂らす技法のこと。簡単にモダンな柄が作れるので抽象画の作成などにぴったり!

【使用画材】呉竹 顔彩耽美グラニュレーティングカラーズ 5色セット

▼STEP1
多めの水で顔彩を溶きます。
▼STEP2
溶いた顔彩を筆や水筆ぺんでとり紙の上から垂らします。
▼STEP3
垂らした顔彩に、ストローなどで息を吹きかけ、柄を作ります。

 

 

塩技法

「塩技法」とは、その名の通り塩を使った技法のことです。水分が残る状態の紙に塩を振ると雪の結晶のような美しい模様が浮かび上がります。

【使用画材】呉竹 顔彩耽美グラニュレーティングカラーズ 5色セット

▼STEP1
背景を塗ります。
▼STEP2
水筆ぺんで背景をにじませてグラデーションを作ります。
▼STEP3
背景が乾かないうちに塩を少々ふりかけます。
▼STEP4
紙が乾くまでしばらく置くと、独特の模様が浮かび上がります。

 

 

ふき取り

「ふき取り」とは、塗った絵の具を浮かび上がらせ、取り除く技法です。葉っぱの葉脈や、雲などの表現によく使用されます。

【使用画材】呉竹 顔彩耽美グラニュレーティングカラーズ 5色セット

▼STEP1
背景がグラデーションになるように塗ります。
▼STEP2
乾く前にティッシュペーパーなどの柔らかい紙で絵の具をふき取る。
▼STEP3
あまり色が抜けない場合はふき取りたい個所に水筆ぺんで水分を追加し、再度ふき取ります。

 

 

バックラン

「バックラン」とは、水の逆流を利用してカリフラワー状の模様を作り出す技法のこと。紙や水分量によってもどのような模様ができるかは様々です!

【使用画材】ink-café アールヌーヴォーカラーインク

▼STEP1
インクを使って背景を塗ります。グラデーションでも綺麗に仕上がります。
▼STEP2
背景が半乾きの状態のときに水をたっぷり含んだ顔彩を水筆ぺんで取り、穂先をちょこっとつけます。【水筆ぺん面相 小】なら、ほそ~い筆先でも水分の含みが良いのでバックランに最適です!
▼STEP3
模様が自然に広がっていくのを待ちます。

 

 

にじみ

「にじみ」とは水を塗った紙や、乾く前の色の中に、色を落として塗っていく技法です。水分量や紙の種類によってにじみ方が変わりいろんな表情を見せてくれます。背景や空の表現に適しています。

【使用画材】呉竹 顔彩耽美・水筆ぺん

▼STEP1
紙に水をつけます。顔彩を置くように色をつけます。
▼STEP2
乾く前に別の色をのせます。にじみ方の違いを楽しみましょう。

 

 

ドライブラシ

「ドライブラシ」とは、絵の具のついた筆の水気を少なくして描く技法のこと。筆跡のカスレを生かして草や波を描いたり、様々な場面で使用されます。

【使用画材】呉竹 顔彩耽美・水筆ぺん 面相 小・大

▼STEP1
穂先をサッサッと動かしながら色を塗っていきます。
▼STEP2
違う色を重ねることで深みが出ます。

 

 

スパッタリング

「スパッタリング」とは、インクや絵の具を飛び散らせる技法のことです。偶然性に任せるところが大きく作品のアクセントになります。

【使用画材】ink-café 明治のいろ

▼STEP1
パレットや絵皿にインクをたっぷり出す。
▼STEP2
水を適量含ませたブラシでSTEP1のインクをとる。
▼STEP3
網目の細かい網にブラシをこすり当て、インクを紙に飛ばす。
スパッタリング用の網やブラシを持っていない場合は、ざるや歯ブラシで代用も可。

 

 

重ね塗り

「重ね塗り」とは、同じ色や異なる色同士を塗り重ねて透明感を残したまま奥行きを出す技法です。花びらの重なりなどが簡単に表現できるのでちょっとしたメッセージカードの作成などにも使えます!

【使用画材】ZIG クリーンカラーリアルブラッシュ

▼STEP1
濃い色から先に塗っていきます。
▼STEP2
しっかり乾かしてから次の色を着色をするのがポイント!
▼STEP3
乾いた後、下の着色の輪郭を崩さないように、重ね塗りしていきます。

 

 

グラデーション

「グラデーション」とは、ムラなく濃淡をつけていく技法で、空や海など風景画でも多く使われる技法です。

【使用画材】呉竹 顔彩耽美 SUMI COLORS 6色セット

▼STEP1
濃い色から塗る。
▼STEP2
濃い色が乾く前に薄い色を重なるように塗っていく。
▼STEP3
きれいなグラデーションになるよう境目をぼかす。

水彩画に慣れ親しんだ人もこれから始める人もぜひ呉竹の水彩画材たちを手に取ってみてください!

 

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